マルチスポーツ選手であることの利点 カナダゴルフ協会
2019.04.14
KoLeSpo内で、主にゴルフを専門としている鈴木タケルと申します。
ジュニア指導では、各種目において早期専門化に対する議論は今も続けられています。ゴルフにおいても例外ではありません。ゴルフの場合、早期専門化での成功例があることも否定できず、この問題をいっそう複雑にしています。カナダゴルフ協会では、Long Term Player Development Guide: LTPD(長期選手育成ガイド)を2014年に以前のガイドから刷新して、表題の「マルチスポーツ選手であることの利点」についてトピックの1つとして取り上げています(引用)。ゴルフは、サッカー、野球と同様に後期専門化スポーツであり、最終的な青年期に最高レベルの選手を目指すならば、14歳までに他のスポーツを実践することで身体リテラシーを身に着けるべきであると述べています。このような考え方は、東独ではかなり以前から研究・実践が行われており、私も実際にドイツ、ライプチヒのスポーツギムナジウム(スポーツエリート学校)でもその様子を確認しました。長期的パフォーマンス育成に関しては、KoLeSpo出版の「金メダルへの道しるべ 初歩の動作学‐トレーニング学」p95~99に種目ごとのトップパフォーマンス予測値など詳しく説明されています。ただし、当時ゴルフはオリンピック種目に入っておらずゴルフ種目での調査が行われたわけではありません。ゴルフでは、カナダが先進的にLTPD(長期選手育成)に取り組んでおり、今後のカナダ勢の活躍が期待されます。
この記事の詳しい解説はこちらへ Evidence Golfジュニア編
引用 The benefits of being a multi-sport athlete(Long Term Player Development Guide: LTPD)