セットとカオス モーターアプローチvsアクションアプローチ

2019.06.11

ラグビー日本代表元H.Cエディー・ジョーンズ氏の戦術

 

 先日の、KOLESPO高橋さんの書いたカオス(混沌)ブログ記事を読んでふと思い浮かんだことを書いてみます。モーターアプローチとアクションアプローチには、関係ないのですが何か繋がることも感じます。カオス(混沌)と聞いて、私が真っ先に思い浮かんだことが冒頭の「セットとカオス」でした。これは、2015年エディー・ジョーンズ氏がラグビー日本代表を率いて南アフリカに歴史的大金星で勝利を収めた時の戦術です、正確には、「カオス・プラス」だったと思います。セットとは、セットプレーを指しスクラムやラインアウトなどボールが止まっている状態のことで、カオスとはグラウンドでボールが動いている状態を指すそうです。つまり、セットとはある程度の秩序に基づいてプレーが進むが、カオスとはボールが無秩序に動き予測がつかない状態にあることです。体格に勝る南アフリカはセットプレーでは日本よりも上であることを前もって分析していたジョーンズ氏は、カオスの時間を多く作ることで勝機を見い出したのです。ジョーンズ氏も凄いのですが、個人的にはラグビーのゲーム分析をセットとカオスに分けて時間割合でゲーム分析した最初の人に脱帽ですが・・・規則的に行うことで向上する能力もあるし、不規則的なことで向上する能力もある、という意味で何か繋がりを感じるのは私だけでしょうか?日本ラグビーフットボール協会公式ホームページ内のレポートに、ジョーンズ氏の記事が掲載され、コーチとしての学ぶ心構えについても書かれており参考になります。(鈴木タケル)

 

写真 公益社団法人日本ラグビーフットボール協会HPより